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史記 2

作家名
横山光輝
発売日
ページ数
281ページ
タグ
登録なし
投稿者
匿名(投稿)

中国南部の後進国・呉は、臣・楚から亡命した伍子胥の提案を取り入れて国力増強に努めた結果、天下の大国となった。だが、中央に進出して天下に号令するためには隣国の楚を討たなければならない。呉王は、後顧の憂いをなくして楚と戦うため、呉の南にある小国・越に攻め入った。絶対的に不利な戦況にあった越であったが奇策が成功し、呉は思わぬ打撃を受けて退却させられるばかりか、このときに受けた傷がもとで呉王も死去する。その後を受けて呉王となった夫差は、伍子胥と共に国力の回復に力を注ぐ。夫差はまた、自分の寝床に薪を敷かせてその上で寝、父の敵を討つ気持ちを忘れぬようにしていた。夫差が呉王となってから2年後、越が呉に攻めて来た。しかし、越の不穏な動きをいち早く察した呉は、これを撃退。追い詰められた越王・句践は呉王・夫差の下僕となることで、国家の存続を願い出る。伍子胥の反対をおして夫差はこの申し出を受け入れ、句践を許す。その後、許されて越に帰国した句践は、小屋に胆を吊るして嘗め、この時の屈辱を忘れぬようにしながら呉を討つ機会を窺っていた。拡大策を取る呉王・夫差は、徐々に重臣・伍子胥の忠告を聞かなくなり、その存在を疎んじるようになる。そして、ついに夫差は伍子胥に自決を命じる。ここから、大国・呉の崩壊が始まることになるのだが、呉王はそんなことは想像だにできなかった……

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