ゴルゴ13 140

鳥インフルエンザが大流行しそうな兆しを見せていた。1918年に世界的に広まったスペイン風邪と同じアミノ酸配列を持つ鳥インフルエンザウィルスにWHOの研究員たちも頭を悩ませていた。そこに目を付けたブラジルの野党議員が、自分の製薬会社を使ってスイスで開発されたインフルエンザ対抗薬タミールをコピーした。そしてそれを利用してブラジル大統領選に立候補したのだ。現職の大統領は再選を目指して、ゴルゴに候補の狙撃を依頼する。ゴルゴは受けるも、ある意味深な言葉を依頼者に残す。そして依頼は実行されたが……表題作「世界的大流行(パンデミック)」の他、「オリガルヒの報復」、「至近狙撃」の傑作3編、2006年2月から2006年5月雑誌掲載の作品を収録。