悲劇の革命家現れる!! 北海道庁長官から謎の招待状。札幌に赴いた加納を待っていたのは策謀のにおいがする大演武会だった!! 明治22年の秋、自由民権運動に参加して逮捕されていた若き自由党員加納周助は同獄の風間一太郎と北海道上川の強制労働の現場から脱走した。アイヌの猟師ニシテに救われ、その紹介で湧別の開拓農徳弘正輝のもとに身を寄せる。そこで、アイヌとして生きる決心をした加納は旅の武術家武田惣角に弟子入りして強く孤独な道を歩もうとするが、野心家風間は金山堀りを謀殺し、その戸籍を奪い財部数馬と名乗り上京する。やがて2人は、日本の進むべき道をめぐり、王道と覇道の狗となり戦う宿命にあった!!