2+2は4ではない 数遊びの図鑑
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- 222ページ
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小学生が見たら間違っているではないかと言われそうな題名のこの本は、数学者でも数学教師でもない、好奇心旺盛なアメリカ人の著者によるものです。身近な人生や生活から例をひく面白いアイディアと、工夫に富んだ豊富な図版、画像のついた「数遊びの図鑑」で、様々な視点、種々の分野に立寄って数学の在り様を描き出しています。 「2+2は4ではない」というのは、著者の父親が使った「現実の人生では、そんなにきちんと解ける問題は存在しない」という例えで、本書は数学の命題を、数式を使って説くことはほとんどありません。代わりにちりばめられている図版、画像が、まるでマクロとミクロの世界を描き出した隠喩だと言われる「曼荼羅」といった様相をみせ、「自然は数学という言葉で書かれている」というガリレオ・ガリレイのことばが連想されます。読者に、世界共通の“言語”である数学の実用的な価値と特別なよろこびを教えてくれるでしょう。 日本に住んでいた時に著者は、多くの寺社に詣でて思弁的な影響を大いに受け、また本書を書くにあたって、何人かの日本人の参与、協力を得たこともあって、日本で翻訳・発刊されはしましたが、ついに他国語の本にはなっていないことが特徴的です。 (目次) 第1章 序―数の歴史 第2章 ゼロ、プラス1次元から3次元まで 第3章 マイナス1次元から3次元までとプラス4次元 第4章 時空間、トポロジー、フラクタル幾何学 第5章 確率と統計 第6章 マトリクスと開放式リスト 第7章 数の理論 第8章 無限にも段階がある 第9章 比率と比例 第10章 宇宙理論 第11章 人間の知性―すべての基礎 エピローグ 自然界の対称と非対称
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