神(ヌシ)の棲む山・第五巻
●第四話『媚香』 いよいよ本格的に始まった『神落とし』の儀式。 儀式に使われた薬は一旦飲んだものの意識・感覚を失わせた後、まず感覚を快楽と言う形で戻し、 肉体がそれに抗えなくなった頃に意識を戻す為、そのまま快楽の中で気が障れてしまう者も多いと 云う、危険なものだった。 朱紅(しゅくれ)もまたその薬効の虜となり、頑なに逆らっていた快感を貪欲に求める様になって しまっていた。 今や膣は勿論、口腔や舌に触れられる事すら快感となり、抵抗する気力も失せ、神落としは終わ りに近づいていたが、まだ遣り足りない男たちの欲望は、朱紅を裏切った希実(のぞみ)にも向けら れていくのだった―――――。 ●神(ヌシ)の棲む山シリーズで未登録だった第5巻。 巻数としては5巻目ですが、断章を挟んでいるため第4話です。 1~7巻の内容が単行本化したために一時登録を見送っていたのですが、既に単行本も入手困難な状 況になってしまっているので、改めてダウンロード販売をさせて頂く事にしました。 この後も6~7巻を順次登録していきます。 ●本編19ページ、総ページ数24ページ。 初出2007年12月発行の同人誌ですが、単行本用に加筆修正を加えたものを再録しています。
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