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……ラジオがぼそぼそと喋りだした。どうも陛下のお声らしい。「どうせまた国民総決起の詔勅だろう」と、半分聞きながら漫画を描いていた。……「敗戦だ!」「終わったんだ、終わったんだ」……ぼくは、こりゃ、もしかしたら漫画家になれるかもしれんぞ、と思った。
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