臆病者はしたたかに愛す
俺はいつだって兄貴の代わりだった。 糺(ただす)には、二つ違いの兄がいる。何をしても優秀で常に周囲から人気者、そして糺と瓜二つな顔の兄。自分に群がる女たちも、みんな兄目当てか、兄の代わりにしか見ていない。そんな日々を過ごすうちに、糺はひねくれ者に成長した。そんな兄が連れてきた大学の研究仲間・小宮山(こみやま)は、糺にとって初めて「自分」を見てくれた人になった。しかしある日、糺は小宮山が兄に向ける眼差しが「恋」と同じだと気が付く。絶望、悲しみ、嫉妬…「あんた俺の顔好きだろ?」どこにも行けない感情が糺の中で駆け巡る。そして二人はセフレ関係になり―…!? 臆病者はしたたかに愛す(1) 27ページ 臆病者はしたたかに愛す(2) 28ページ 臆病者はしたたかに愛す(3) 27ページ 臆病者はしたたかに愛す(4) 27ページ
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