ふたご【紙書籍版】
- 作家名
- 発売日
- ページ数
- 327ページ
- タグ
- 登録なし
- 投稿者
- 匿名(投稿)
大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて――。 彼は私の人生の破壊者であり想造者だった。 異彩の少年に導かれた少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。 執筆に5年の月日を費やした、SEKAI NO OWARI Saoriによる初小説、ついに刊行! 【著者紹介】 藤崎彩織(SEKAI NO OWARI) SEKAI NO OWARIでピアノ演奏とライブ演出を担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。雑誌「文學界」でエッセイ「読書間奏文」を連載しており、その文筆活動にも注目が集まっている。 ―― ふたごのようだと思っている。 彼は私のことをそんな風に言うけれど、私は全然そんな風には思わない。 確かに、私は人生の大半を彼のそばで過ごしてきた。晴れた日も雨の日も、健やかな日も病める日も、富めるときも貧しきときも、確かに、私は彼のそばにいた。 けれどもその大半は、メチャクチャに振り回された記憶ばかりだ。 (本文より)
※未設定の場合は「匿名」と記載されます (マイページでユーザー名を登録する)