無料漫画読み放題サービス「YouBooks ユーブックス」TOPページ ビジネス・実用書 ケインズ『一般理論』成立過程論

ケインズ『一般理論』成立過程論

作家名
平井俊顕
発売日
ページ数
819ページ
タグ
登録なし
投稿者
匿名(投稿)

『ケインズ『一般理論』成立過程論』 ― 『貨幣改革論』・『貨幣論』・『一般理論』 本書は、20世紀前半の主導的な知識人ケインズを取り上げ、その経済理論の変遷過程を明らかにすることを中心的な課題としている。その際、理論家ケインズを複合的視座から捉えるべく、一方でケインズの経済政策活動、社会哲学(市場社会観)等についての検討を行うことに、他方でケインズに先行する時代、ならびに同時代の経済学の状況、それにケインズの生きた時代のイギリス経済・世界経済の状況についても注意を払うことに、努めた。 本書では、ケインズの理論的進展過程を、諸著作、諸論文、諸草稿、講義ノート、論争的書簡などの詳細にわたる検討を通じて、解明していく。とりわけ『貨幣論』(1930年)から『一般理論』に至る彼の知的な旅程を構成する理論的形成の過程に検討の中心がおかれる(『貨幣改革論』(1923年)から『貨幣論』に至る過程にも、相応の検討は行われている)。これらの検討を通じ、ケインズの理論的進展過程を1つの理論仮説として提示すること(そして、副次的に、それが従来の諸研究と比べどのような特徴を有するものなのかを示すこと)が中心的課題として目指されている。 目次 序章 ケインズの理論 第1章 イギリス経済の相対的衰退 第2章 新古典派経済学の興隆 第3章 ヴィクセル・コネクション 第4章 ケインズの生涯 第5章 ケインズの市場社会観 第6章 『貨幣改革論』から『貨幣論』へ 1. 『貨幣改革論』 2.『貨幣論』 3. 『貨幣論』的世界の出現 A. 1924年 ― 時論の先行 B. 現実世界についての『貨幣論』の分析 C.『貨幣論』の世界と『一般理論』の世界 D.補論 ― 1930-40年代におけるケインズの低利子率政策の唱道 4.『貨幣改革論』から『貨幣論』へ ― 諸目次による推測的検討 A. 諸目次の検討 B. 検討結果 第7章 『貨幣論』 1. それまでの諸見解にたいするケインズの批判的 評価 2. 『貨幣論』の理論構造 3. 2つの問題 4. 主要な概念 5.『貨幣論』と他のヴィクセル的理論との比較対照 第8章 『貨幣論』の持続期 1. 1931年6月‐1932年初頭 2. 草稿「生産の貨幣的理論」 3. ケンブリッジ・サーカスからの批判(1932年5月) 4. ホートリーの経済学と彼のケインズ批判 5. 2つの目次(1932年) 6.補論 ―1932年中頃のケインズの思索状況 第9章 質的転換 1. 草稿「貨幣的経済のパラメーター」 2. 1932年のミカエルマス講義 3. カーンの貢献 4. マルサスとケインズ 第10章 新しい雇用理論を求めて 1. 第1草稿 2. 第2草稿 3. 第3草稿 4. 3草稿の評価 5. 1933年の3つの目次の比較 第11章 投資理論および消費理論の確立 1. 1933年のミカエルマス講義 2. 日付不明の2つの草稿 第12章 生誕前夜 1. 草稿「一般理論」 2. 「夏の草稿」 3. 1934年のミカエルマス講義 第13章 『一般理論』の校正過程(1) 1. 校正過程の概観 2. 前初校から初校ゲラⅢまで 第14章 『一般理論』の校正過程(2) 1. 「各校正ゲラに共通の目次」の第2章、第3章、および 第6章 - 第9章 2. 1935年のミカエルマス講義 3. 形成過程 第15章 『一般理論』 1. これまでの経済学者にたいするケインズの見解 2. 不完全雇用均衡の貨幣的経済学 3. ケインズ革命の本質 第16章 『貨幣論』から『一般理論』へ 1.『一般理論』の主要命題の生成経緯 2. 『貨幣論』と『一般理論』の直接比較 参考文献

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